港南台つぐみ団地7号棟

今回の審査対象の住宅は、「港南台つぐみ団地7号棟」です。この住宅は過去にも2回ほど耐震基準適合証明書を発行しております。 名前の通り、立地は横浜市港南区港南台にあります。 最寄り駅でいえばJR港南台駅の西側に展開している団地群の1棟になります。 港南台駅からは徒歩で3分~6分ほどです。

なぜにこのように徒歩の時間に開きがあるのかといえば、広大な敷地に建物が点在している関係で、それこそ近いところでは3分しかかからない棟もあれば、逆に遠いところでは6分くらいはゆうにかかってしまうのです。写真でもお分かりと思いますが、この時期のマンションは余裕の敷地にゆったりと建てられていますので、プライバシーも高いレベルで維持されています。

依頼人は、今回は購入希望のご本人からの直接のお問い合わせでした。大体は売買の仲介をする客付け側の不動産仲介会社の営業担当者を通して依頼してくる場合がほとんどですが、今回はご本人からの直接のご依頼でした。 もともとこの港南台つぐみ団地の他の棟で賃貸物件に居住していらっしゃる方で、ご自分で港南台つぐみ団地に住んでみてここが気に入り、たまたま売りに出た7号棟を購入することになった方です。

港南台つぐみ団地は築年数が古い旧耐震マンションではありますが、築年数が古い割にはとても価値の高い物件です。ようするに実際の売買価格と本当の価値がアンバランスであること、言い換えるととてもお買い得な物件といえるでしょう。

港南台つぐみ団地がお買い得な理由

港南台つぐみ団地7号棟

その理由は

①駅まで数分の徒歩圏にある事。
 港南台駅界隈には様々な利便施設が整っていて、ほぼすべての事がこの町で完結できるほどのいいところです。郵便局や銀行はもとより、大型スーパーやデパートまで有り、港南台のメインエリアです。

②燐棟間隔が広い
 この地域は丘陵地を造成して開発された大規模なニュータウンです。この時期ではまだまだ土地は十分にあり、建物の建設する間隔もとても広く作られています。近年のマンションではよっぽどのとではないと広い敷地を確保することが難しいので、このようなゆったりとした建物の間隔は取ることが難しいです。ようするにごちゃごちゃしていないでゆったりと建物が配置されています。

③登記費用減税・住宅ローン減税・不動産取得税減税を受けることができる
港南台つぐみ団地は昭和56年6月以前の建築確認を受けた建物のため、旧耐震マンションとなります。旧耐震マンションでは通常では上記の優遇税制の利用をすることができません。マンションの場合では築25年以上の物件で上記の優遇税制を受けるために「耐震基準適合証明」が必要ですが、この証明は新耐震基準に適合していること証明することなので、そもそも旧耐震マンションでは対象外になるわけです。しかしながら、港南台つぐみ団地は旧耐震でありながら「耐震基準適合証明」の取得が可能なのです。その理由は壁式鉄筋コンクリート造で築造されているからです。



さらにこのマンションにもたらすメリットもあります。 それはマンションの資産価値の向上に壁式鉄筋コンクリート造が寄与することです。その理由を述べます。
通常では旧耐震設計のマンションでは先にあげました優遇税制は受けられません。住宅ローン減税が使えないとなるとそのマンションを購入検討中の方の購買意欲は大きく落ちることは間違いありません。事実、一般の(壁式構造ではない構造のマンション)旧耐震のマンションは売れにくいこともあり、ゴースト化が進行しているところが少なくないのですが、その傾向に歯止めがかけやすいのです。 要するに人が入れ替わりやすいマンションなので、所得の少ない若い夫婦でも購入しやすいのです。実際に他の古いマンションと比べても小さな子育ての若い夫婦の割合は多いを思われます。

とにかく長々と述べましたが、設計図の閲覧からコンクリート躯体の強度確認までとてもスムーズに進めることができました。関係者の皆様ありがとうございました。